小説を書こうとする人に4:梗概を書く(続き)、アイデアややる気が出ないときは

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自分の言葉で論理的に書く

自分で定義も説明もできない言葉を雰囲気で使ってはいけません。著者名や他人の言葉を一切使わずに自分の言葉で説明できるように、ことをお勧めします。物語や論理のない、感性だけで書いた詩のようなSFもあります。それはそれでありかもしれませんが読者の好き嫌いが別れるでしょう。アイデアを論理に基づいてしっかり展開させるほうが、より多くの読者の心を捉えることができるかもしれません。エンタメはいわば職人芸なので、構造的に書く手法が向いているはずです。

 説明の訓練

  1. 昼に食べたものを料理の名前や材料ではなく、外見だけで説明してください。
  2. 自分の好きな映画や小説の魅力を説明してください。

「一行まとめ」を作る

梗概を書いた後、あるいは書きながら、ある程度アイデアが固まったら「一行まとめ」を作ることをお勧めします。100字前後で、物語のポイントをさらに凝縮します。これは「ミニ梗概」ともいえます。一行まとめには物語の魅力が現れているはずです。それを読んでみましょう。一行まとめを読んでも実作を読みたいと思えなければ、やり直しです。

自分の梗概を他人に説明する

自分の梗概を他人に口頭で説明すると新しいアイデアがわくこともあります。一度でなく何度でもしましょう。もし上手に面白さのポイントが説明ができなければ、梗概を書き直したほうがよいかも。ちなみに私は英会話の練習も兼ねて、自分のアイデア、梗概、実作を英語やフランス語で外国人に説明しています。日本語以外で考えるのもまた新たなアイデアの糸口になります。

創作仲間相手はもちろんですが、創作仲間でない人に説明するのも役立ちます。最終的に読んでもらう読者は、創作仲間だけではないですから。自分の一番好きな作品の実作から、梗概を逆に作ってみるのもよい練習になるはずです。

他人の梗概を読んで感想を書く

他人の梗概を読んで感想を書いてあげましょう。これは、創作仲間のお付き合いというだけでなく自分のためでもあります。他人の梗概の欠点は、自分の梗概よりも目に付きやすいものです。そのシビアな目を自分の梗概にも向けることで自分の作品をよりよいものにできるはず。

スランプのときのインプットはほどほどに

確かにインプットが気分転換になることもあります。しかし、ただ漠然とインプットだけしていてもいいアイデアは出てこないかも。作品と向き合ってノートを取りながら分析するなら別ですが。だって読者でいることに飽き足らなくなったからこの文章を読んでるわけですよね。本のページのこちら側でなく行きたいんですよね。だったらインプットはやめて書かなくてどうするんですか!

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