「建築の日本展」に行ってきました

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六本木ヒルズ・森美術館で開催中の建築の日本展に友人と行ってきました。予想以上に「天駆せよ法勝寺」にからんでいて面白かった!

一度行った場所も模型でさらに味わえる。新たに行きたい場所も増えました。じっくり時間をかけて見たい展示です。

まずは木造建築のコーナー。「江戸1910」では、強化木材「甲木こうぼく」が登場します。木材が文明の根幹を成す「ウッドパンク」という概念は、鉄の文明である西洋近代との対比で持ち出したものです。

法勝寺の材質も甲木です(ちなみに宇宙を飛ぶ星寺は大気圏再突入時にも非常に緩やかに降下するので、耐熱性はあまり要求されません)。

強化木材の技術は空想ではなく実在します。展覧会でも木材による高層ビル、ティンバライズ200が展示されていました。(展覧会にはありませんでしたが) 木材には、チタン合金の10倍以上の強度を持たせる(英語)  こともできるそうです。

釘を使わない木組みは何度見ても面白い技術ですが、実際には釘を使ったほうが強度が上がるようですね。

東大寺の南大門は実物を見たときに想像以上の大きさに圧倒されたのを覚えています。

古代出雲大社は星野之宣の宗像教授シリーズなどにも出てきました。

東照宮五重塔の展示もありました。地面に埋まっているのではなく、載っているだけの心柱しんばしらは不思議ですね。

スカイツリーの構造は五重塔にインスパイアされたものですが、五重塔の耐震の原理はいまだに解明できていないようです。

国宝・待庵(の複製)の中には入って撮影できます。二畳なのに意外と広い。建物が木や竹でできているというのは日本人にとっては当たり前かもしれませんが、他の文化では必ずしもそうではないですよね。

なお会場はエアコンが効いているので羽織るものをお忘れなく(貸し出しはありません)。あれほど寒くなければもっとゆっくり見たかった。

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