新人作家がいきなりワールドコンに参加してみた2 ・拙作の朗読

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「開催前夜」から続く

7/29。今日は拙作の朗読をする。

CoNZealandの参加者はZoomやDiscordでイベントを視聴する。Discordは日本ではあまり広く使われていないがオンライン会議用のツールである。私はSFS(SFS (Sugoi Fushigi Show))や文芸カフェですでにDiscordを使用していたので親しみやすかった。

オンライン開催は一長一短だ。必要な事項は検索してすぐアクセスできるが、注意事項や手順が多くかなりややこしい。だがこの規模の集まりを初めてオンラインでやるのは大変だろう。物理的な大会参加では会場にいれば何かが見られるわけだが、オンライン参加では当然ながらアクセスしない限り何も起きない。

朗読開始50分前にZoomの参加リンクをクリックすると、会議の開始は明日の朝というメッセージが表示された。なかなか焦らせてくれる。事務局側での設定が正しくないようだ。結果的には時間通り始めることができたが。参加者が入室し終わるまでに3分くらいはかかる。

普通のセミナー登壇でも同じだが、語り、スライド再生、進行、聴衆の反応確認など、マルチタスクで様々なことに気を配ることになる。読んだのは「Final Anchors」と「天駆せよ法勝寺」の英語版。翻訳したてのほやほやである。朗読自体はまあまあうまくいった。

翻訳が出た中国語圏ならまだしも、英語圏ではまったく無名の私が朗読をしたところでどなたが来てくださるのかという自虐的疑問があった。だが予想より多くの方に来ていただき、作家と知り合うこともできた。

登壇側の注意点としてはチャットのメッセージに時々注意する必要があるということ。紹介したいリンクはチャットに貼り付けることでクリックしてもらいやすくなる。だがあまりリンクが多いと混乱させてしまう。紹介したい情報をリンク先でうまくまとめておき、読者がそこにたどり着けるように段取りを考えたほうが良い。

ニュージーランドとは3時間の時差があるためリアルタイムでの参加ではピークがずれる。一番人気がありそうなセッションは現地時間を基準にして配置せざるを得まい。だが録画を見れば同時に参加できなかったセッションも見ることができる。オンライン開催の大きな利点だろう。

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