SFはとっつきにくい?
SFプロトタイピングに参加する人が必ずしも「SF小説」を読んでいるわけではありません。『マトリックス』や『インターステラー』などの SF映画は観たことがあるが、SF小説は読んだことがない、という人もたくさんいるでしょう。SF小説は読む人に想像力を要求します。慣れていなければとっつきにくい、読みにくいと感じるのも無理はないかもしれません。ただ、SFプロトタイピングを始めるにあたって少しはSFに触れておくほうがよいでしょう。
SF映画などの映像作品から入る
そんなとき、SF映画などの映像作品から入るのがおすすめです。Amazon Prime、Netflix、Apple TV+などのビデオ・オンデマンドですぐに見ることができます。無料トライアルを活用するのもいいでしょう。以下はおすすめの例です。
- ドラマ『ブラック・ミラー』(2011)Netflix
- ドラマ『フォー・オール・マンカインド』 (2019)Apple TV+
- 映画『2001年宇宙の旅』(1968)
- 映画『マトリックス』(1999)
- 映画『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001)
- 映画『A.I.』(2001)
- 映画『オデッセイ』(2015)
すぐに読めるSFから慣れよう
映像作品とともに、短いSF小説を読んでみましょう。星新一は「ショートショート」という非常に短い形式のSF作品を数多く残しました。有名な「ボッコちゃん」という作品は二千字程度です。星新一のショートショートは数千字以下で短くて読みやすく、最初にSFに触れるきっかけとしては最適です。
次のステップ:特定分野のSFを読み進める
関心のあるトピックやテーマが見つかればそこにフォーカスをしてさらに読み進めることもできます。伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』(早川書房)は、AIや宇宙などのキーワードをテーマとする14の短編と、関連する書籍が詳細に解説されているので次に読む作品を探すにはおすすめです。拙作のAIと自動運転車を扱った「Final Anchors」も収録されています。
まとめ
- 参加者がSFに触れていない場合は、まずは映画などでSFに慣れてもらう。
- SF映画やアニメもとっかかりとしては良いが少なくともSF短編小説は読んでいただく。