2023年に株式会社デンソー 先端技術研究所様でSFプロトタイピングを実施させていただきました。まず、参加者の方のアイデアを刺激する触媒物語として「集中管理された安全な自動交通システムしか使えない未来の町で、自由に運転したくなったらどうする?」という問いかけをする短編小説「自由運転」を執筆しました。
次に「SFを読む・書く」ワークショップを実施させていただきました。
「書く」ワークショップでのディスカッションに基づき、地続き物語として「テラリフォーミング」という短編小説を書きました。超温暖化が進行した未来でAIロボットに育てられた主人公が藻と共生することで自然環境を取り戻そうとする物語です。
今回のSFプロトタイピング ワークショップ参加者の方からは以下のような声をいただきました。
- 「普段の業務と異なる視点で将来を考える機会になった」
- 「自分が研究開発を通して実現したい世界を少しずつ想像できるようになってきました」
- 「新しいアイデア発想法にふれることができ、自身の幅が広がった」
地続き物語「テラリフォーミング」は2024年に早川書房から刊行された日本SF作家クラブ編のアンソロジー、『地球へのSF』に収録されています。