Google AI Studioビルド環境でバイブ コーディングを続けていくと、いくつかの問題に気づきました。まず、ある程度作り込みをするとモデル(AI)が正常に反応しなくなります。これはチャットをクリアすると再開できるようになります。ところが作り込みを続けていくと何度指示しても解決できないバグが出てくるようになりました。今回はどうやってそれが解決できたかという話。モデルはさまざまな手法を試すのですが、5回、6回と繰り返してもどうしてもいくつかのバグが解消できません。例えば画面上の要素を削除する機能をつけて、そのボタンを押しても削除されません。モデルも何が問題かは理解しているのですが解決能力が追いついていない感じです。
Google Julesに移してバグをチェックさせることにしました。Julesは動作がとても遅いのですが、バグの原因を調べてくれます。しかし、それに基づいてGoogle AI Studioにその解決策を試させてもやはり解決できません。
そこでAntigravityを試してみました。ここまでくるとバイブ コーディングとは言ってもちょっと気楽にはできないですね。しかし、それで重要なことが分かりました。Google AI Studioでどうしても解決できなかった問題がAntigravityで解決したのです。
Google AI Studioビルド環境は、どうもアプリがwindow.confirm()やwindow.alert()などのポップアップ メッセージを表示する状況になると正常に動作しなくなるようです。そのメッセージが表示されずにその直前のアクションが失敗する。にもかかわらずGoogle AI Studioはwindow.confirm()を使うとうまくいかないということを認識していません。そのため自分がポップアップ メッセージを表示するコードを書いてしまう。Google AI Studioビルド環境は、基本的にエラー メッセージをほとんど出しません。そのために原因が分からないので悩まされました。このことは、Google AI Studioに明示的にwindow.confirm()やwindow.alert()などを使ってポップアップ メッセージを表示するアプリを作らせることで確認できます(当然、これは動作しません)。

Antigravityのテスト環境ではポップアップ メッセージが正常に表示され、動作します。別の言い方をすれば、window.confirm()やwindow.alert()を使うな、と指示すれば、Google AI Studioでも問題は発生しないはずです。
この問題はGoogle AI Studioのフィードバックで報告済みですが、おそらく世界中でバイブ コーダーを悩ませているはずです。