成都ワールドコン4――科幻世界と錦里古街(2023-10-21)

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この日の成都は珍しく晴れていました。昨日の夜ホテルに戻るのが遅くなったので朝ごはんも遅くなりました。ところでウィンダム・ホテルでは4階の代わりに3a階があり、13階と14階はありません。中国語での発音が不吉に思える音だからそうです。

成都ワールドコン4日目は、午後から日本人作家の希望者がマイクロバスで科幻世界雑誌社を訪問しました。拙作では「Final Anchors」「時は矢のように」「江戸1910」「蓮食い人」の4作品を『科幻世界』で翻訳していただいて掲載していただきました。移動中に見た高架は蔦で覆われゲームの世界に出てきそうな感じ。やがて宇宙船のような入り口に到着。ワールドコンのブースなどに出ているせいか編集者の方はみな出払っていましたが、仕事場を拝見できて貴重な体験でした。机の上には本が積み上げてありましたが、広々としたオフィス。なお『科幻世界』には少年少女版、イラスト版もあります。

その後、2人の作家さんとともにタクシー・サービスのDiDiで三国志の劉備、諸葛亮孔明(武侯)を祀る武侯祠博物館へ向かいました。私はあとで行きたい場所があったので、入場後にお2人とは別行動することにしました。武侯祠博物館は広大で、廟や展示施設が庭園の中にあります。京劇関連の展示もありました。

武侯祠博物館を一巡りしてから、隣接する錦里古街という古い街並みを再現した通りを歩きました。売っている食べ物や物品は知っているものもありましたがほとんどは未知のもの。他の場面でもよく感じますが、中国は(日本人にとっては)既知と未知のものが入り混じる不思議な場所です。あまりの情報量の多さに脳の処理が追い付かないというか、実存的心細さを感じました。

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