八島游舷/Yashima Yugen https://YashimaYugen.com The long road to Hollywood Thu, 06 Aug 2020 02:27:32 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.4.2 https://i0.wp.com/YashimaYugen.com/wp/wp-content/uploads/cropped-yashima-yugen-logo-circle.png?fit=32%2C32&ssl=1 八島游舷/Yashima Yugen https://YashimaYugen.com 32 32 新人作家がいきなりワールドコンに参加してみた4・「トールキン」「日本におけるSFと技術の交差」など https://YashimaYugen.com/events/international/cnz4/ https://YashimaYugen.com/events/international/cnz4/#respond Mon, 03 Aug 2020 10:40:39 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1786 続きを読む]]> 「心に残る地形―物語に影響した景観」から続く

8/1。

今日は残りのパネル・ディスカッション2つに登壇しパーティーに参加した。4日目だが私にとってはほぼ最終日だ。

「トールキン以前と以後―エピック・ファンタジー」

  • “Before and After Tolkien: Epic Fantasy”
    「トールキン以前と以後―エピック・ファンタジー」

時差の確認を怠って午前6時開始のパネル・ディスカッション登壇を承諾してしまった。まあ関心のあるテーマだからよかったが。

どういうことを話したいかはあらかじめまとめておいた。トールキンの構築した世界は広く深いので、すべてアドリブというわけにはいかない。パネル・ディスカッションなので他のパネリストのやり取りも当然ある。進行に配慮しつつ言いたいことを適切なタイミングで話す。聴衆のチャットでの反応を見ていると、やはり英語圏読者はまだトールキン、あるいは「剣と魔法」的ファンタジーを求めているという印象もある。同時に、作家の立場からは、トールキンの偉大さを認識しつつもその限界を認識し、トールキン以後の方向性を模索したいという声も多い。日本の異世界転生系ライト・ノベルまたはなろう小説ではここら辺の問題意識はどうなっているのか。イスラーフィール『淡海乃海 水面が揺れるとき』では戦国時代に真っ向から取り組んでいるが。

だがアジアのように文化的基盤が異なるのでなければトールキンに似てしまう。ケン・リュウのシルクパンクがどれほど認知されているか聴衆に確認してみたかったところだ。

セッションでは、『指輪物語』などトールキン作品と仏教的概念との類似性について指摘した。不死に近い存在でありながら種族としては人間に取って代わられる無常、ヴァリノールと浄土、ラダガスト、鷲、エントらにみられる自然との親和性、そして指輪の破壊という欲望の超克。これらについては次回の文芸カフェ「仏教と今・仏教と未来」でも扱う。

比較的信者が多くアクティブな多神教といえばヒンドゥー教と神道だろう。キリスト教圏でのファンタジーが、むしろ非キリスト教的であるのは興味深い。ファンタジーは、非日常と周縁を扱うからだろうが。

「日本におけるSFと技術の交差」

  • “Intersection of Science Fiction and Technology in Japan”
    「日本におけるSFと技術の交差」

これは、YouTubeチャンネルSFS (Sugoi Fushigi Show)のメンバー、筑波大学の大澤博隆さん @hiroosa、同じく筑波大学の宮本道人さん @dohjinia、橋本輝幸さん @biotit、私によるパネル・ディスカッションである(実際には、異質な背景のパネリストで構成するパネル・ディスカッションとは少し違うが)。

アニメや漫画などは海外でも日本の作品が浸透しておりファンは多い。今回の参加者やプログラムからもそれを実感した(ちなみにカルロス・ベルムト監督『マジカル・ガール』では、病気の少女が魔法少女アニメにはまったことが事件のきっかけになる)。だが文学となるとやはりハードルが上がり、一部の著名作家しか知られていない。日本とその周辺のSF作家、作品を英語で紹介するのがSFSの目的である。

本セッションでは、日経「星新一賞」とSTEM教育とのつながりから始まって、大澤さんと宮本さんには、AIがどうSFと絡むかについても紹介していただいた。また作家にとって発表媒体が少ないことの問題、国外市場にどのように広めていこうとしているかについて触れた。このセッションは、SFSでも動画として公開する予定である。英語の日本語字幕は少し遅れるかもしれない。

ヒューゴー賞、引力賞、Japan Party

ヒューゴー賞の授賞式でジョージ・R・R・マーティンの映像を始めて見た。茶目っ気のあるじいさんだ。音声の乱れが頻発してファンキーな感じになっていた。

引力賞授賞式も視聴した。引力賞は中国でのヒューゴー賞となることを目指している。中国人参加者は英語がうまい人が多い。特に発音がいい。贈呈者に藤井太洋さんや欧米人を招くのはいいアイデアだ。外へ外へということを意識してこそ、成長できる。

Japan Partyは、日本関係者と日本人が主に来ていた。裏方ボランティアのみなさんの苦労話を伺った。巨大イカがいる3Dの仮想ホールは藤井太洋さんらの労作である。日本語で話せてほっとしている方々の空気を読まずに、トールキン以前・以後のパネルで一緒になったフィリピン人女性作家Vida Cruzに声をかけて呼んだ。妖怪、百物語、『新世界より』などについて話し、結果的にはほのぼのとした異文化交流ができたのではないだろうか。護符としてのアマビエが「キャラ」としても浸透する日本では、ファンタジーは日常に息づいている。

Japan Partyとは別に、日本語や中国語など英語以外の人のルーム(Discordでの「チャンネル」)を設けると、英語が苦手な方にとって情報交換しやすく、利便性がよくなると感じた。

まとめ

初めてのワールドコン参加ではいろいろと学ぶ点があった。関係者の皆さん、ありがとうございました、そしてお疲れさま。

WorldConでは、ヒューゴー賞の受賞者を見ても「英語圏の賞」という印象を改めて感じた。女性や非白人の受賞は今回もあった。だが、これまで(アーティストを除き)日本人作家が取り上げられにくかったのが言語・文化圏の違いであることを改めて実感した。4810名いた参加者の「出身国」は上位5位を英語圏国が占め、全体の9割。WorldConというよりはEngConだよなあ。ここら辺の事情に詳しい人はいそうだが。英語は有力な言語だし、英語圏作家がSFで中心なのは分かる。ヒューゴー賞に翻訳小説部門の新設が提案されたが実現しなかったそうな。

ちなみに日本からの参加は49名。また作家の力関係の差、特にプロとアマの差が、あるときは目につき、あるときはあいまいになるということも見た。

全体的に、あれ、なんか俺あまりしゃべってねーな。遠慮しちまったかな。話足りねえな!という感じはある。そういえばCoNZealandでは、講演という形式はほとんどなかったようだ。

いずれ機会があればまたもろもろのことについてじっくり語りたい。

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https://YashimaYugen.com/events/international/cnz4/feed/ 0
新人作家がいきなりワールドコンに参加してみた3・「心に残る地形―物語に影響した景観」など https://YashimaYugen.com/events/international/cnz3/ https://YashimaYugen.com/events/international/cnz3/#respond Fri, 31 Jul 2020 09:54:41 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1771 続きを読む]]> 「拙作の朗読」から続く

7/30。

藤井太洋さんとEli K.P. Williamの朗読会に参加した。前者では未公開の話を伺えた。後者では彼の作品と仏教的地獄との関連について聞いた。EliさんはSF作家で、平野啓一郎の英訳もしている。

7/31。

“Terrain of the Heart: Landscapes that Influence Story”
「心に残る地形―物語に影響した景観」

に登壇した。CoNZealandで最初に登壇するパネル ディスカッション。日本時間9時開始なのでカフェイン補給が必須。朝飯を食べていてZoomに参加するのがギリギリになってしまった。パネリストを含めて96名程度が参加した。

ニュージーランドと植民地時代の話題とマオリの地名の話が出たので、『ゴールデンカムイ』を手掛かりに北海道のアイヌ地名について触れた。また『日本沈没』に言及した。Netflixでのアニメ化もあったのでタイムリーか。トールキンの「中つ国」と中華思想、そして「倫理地理学」について。トールキンでは「東が悪で西が善」という構図になる。西にヴァラールの大陸アマンがあるという構図は、浄土信仰を連想させる。ニュージーランドやオーストラリアなど南半球の国は、「一般的な地図」では下になる。地図の心理的効果は作品にも様々な影響を及ぼす。

パネリストDr Russell Kirkpatrickはニュージーランドでの『ロード・オブ・ザ・リング』の映画撮影で、マオリが主にオークなど悪役として扱われたことを非難した。

現代においては人工的な地形を無視できない。タワー マンションは宇宙船のように閉じた自律環境だろう。ポスト・コロナ時代には、「都市」の概念も見直す必要があるだろう。より広い間隔を維持した生活空間の設計が必要になる。

日本がかつて「木の文明」であったこと、湿潤気候により木造建築が主流であったこと、西欧の「鉄の文明」がそれを変えて近代となったことについても触れたかった。準備した内容をすべて話せたわけではないがまあまあかな。モデレーター入れて4人で50分ならあっというま。モデレーターもしばしば作家なので語りたいことがあるんだよな。

他に”Writers on Writing: The Plot’s the Thing”(作家が文章について語る―プロットの重要性)を聴講した。プロットをどこまで書くかは作家にとって重要な問題。参加者には様々なレベルの作家がいる。執筆ツールScrivenerについて言及があった。まあ私はOneNoteで間に合っている。

“Magic Systems in Fantasy”(ファンタジーでの魔法体系)も面白かった。このパネルで佛理学を紹介したかったところだ。

SFよりファンタジー寄りのパネル ディスカッションに登壇することになったが、これはむしろ私の関心に近かった。トールキン、ル・グゥインなどの名前は今でも繰り返し出てくる。

“Post The Three-Body Problem: What Is Happening in Mainland Chinese Science Fiction?”(『三体』以後―主流中国SFでなにが起きているのか)と
“Is Cyberpunk Mainstream Now?”(サイバーパンクは今も主流か)も聴講した。

ワールドコンの雰囲気にも少し慣れてきた。オンライン開催では、回線が悪いと映像や音声が停止するが、複数のイベントを同時に聴講することもできる。多くの場合、録画はあるので後で見ることもできるが。ご飯を食べながら参加できるのも利点だな。スマートフォンで参加してBluetoothヘッドフォンで聞けば、他のことをしながら聴講することもできる。またDiscordの検索機能を活用すれば必要な情報を見つけることができる。

次の登壇予定はこれ。

その4に続く。更新通知を希望する方はメルマガ購読をどうぞ

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新人作家がいきなりワールドコンに参加してみた2 ・拙作の朗読 https://YashimaYugen.com/events/international/cnz2/ https://YashimaYugen.com/events/international/cnz2/#respond Wed, 29 Jul 2020 10:18:48 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1761 続きを読む]]> 「開催前夜」から続く

7/29。今日は拙作の朗読をする。

CoNZealandの参加者はZoomやDiscordでイベントを視聴する。Discordは日本ではあまり広く使われていないがオンライン会議用のツールである。私はSFS(SFS (Sugoi Fushigi Show))や文芸カフェですでにDiscordを使用していたので親しみやすかった。

オンライン開催は一長一短だ。必要な事項は検索してすぐアクセスできるが、注意事項や手順が多くかなりややこしい。だがこの規模の集まりを初めてオンラインでやるのは大変だろう。物理的な大会参加では会場にいれば何かが見られるわけだが、オンライン参加では当然ながらアクセスしない限り何も起きない。

朗読開始50分前にZoomの参加リンクをクリックすると、会議の開始は明日の朝というメッセージが表示された。なかなか焦らせてくれる。事務局側での設定が正しくないようだ。結果的には時間通り始めることができたが。参加者が入室し終わるまでに3分くらいはかかる。

普通のセミナー登壇でも同じだが、語り、スライド再生、進行、聴衆の反応確認など、マルチタスクで様々なことに気を配ることになる。読んだのは「Final Anchors」と「天駆せよ法勝寺」の英語版。翻訳したてのほやほやである。朗読自体はまあまあうまくいった。

翻訳が出た中国語圏ならまだしも、英語圏ではまったく無名の私が朗読をしたところでどなたが来てくださるのかという自虐的疑問があった。だが予想より多くの方に来ていただき、作家と知り合うこともできた。

登壇側の注意点としてはチャットのメッセージに時々注意する必要があるということ。紹介したいリンクはチャットに貼り付けることでクリックしてもらいやすくなる。だがあまりリンクが多いと混乱させてしまう。紹介したい情報をリンク先でうまくまとめておき、読者がそこにたどり着けるように段取りを考えたほうが良い。

ニュージーランドとは3時間の時差があるためリアルタイムでの参加ではピークがずれる。一番人気がありそうなセッションは現地時間を基準にして配置せざるを得まい。だが録画を見れば同時に参加できなかったセッションも見ることができる。オンライン開催の大きな利点だろう。

その3に続く。更新通知を希望する方はメルマガ購読をどうぞ

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新人作家がいきなりワールドコンに参加してみた1 ・開催前夜 https://YashimaYugen.com/events/international/cnz1/ https://YashimaYugen.com/events/international/cnz1/#respond Tue, 28 Jul 2020 05:27:14 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1751 続きを読む]]> CoNZealandは、ニュージーランドで開催されるSFファンの大会、ワールドコンである。5日間にわたりパネル・ディスカッション、朗読など様々なイベントが催される。このたび、筑波大学大澤研究室のご支援をいただいて参加することになった。SFS (Sugoi Fushigi Show)は、筑波大学の大澤博隆さん @hiroosa、同じく筑波大学の宮本道人さん @dohjinia、橋本輝幸さん @biotit、私による日本とそのご近所のSFを英語で紹介するYouTubeチャンネルである。私は海外のSFイベントには初参加だ。

高校の頃、私はニュージーランドに一年間留学するはずだった。ところが奨学金を頂くことができたので代わりにイギリスに二年間留学した。歩んでいたかもしれない別の人生のことを想像すると感慨深いものがある。またご近所であるオーストラリアを舞台にした話を書いたこともある。ニュージーランドに行くのを心待ちにしていた。それが残念ながらコロナ・ウイルスのためにオンライン・イベントになってしまったわけだ。

イベントはすでに始まっているが本格的な開始は明日だ。

全体として気になる点から述べる。まず「ワールドコン」なのだから、(私自身は特に困ってはいないが)英語の非ネイティブ・スピーカーに対する配慮がもっとあっても良い。これはマニュアル化して体系的にやらないと難しい。たとえばネイティブにしか分からないような言葉遣いを避ける。また自動翻訳をフル活用するなど。もしこれができれば参加のハードルを下げられより多くの国からの参加が見込まれる。

またオンライン会議形式なのでタイムゾーンを考慮しなければならない。よく確認せずにイベント登壇を引き受けてしまい、あとで朝6時から開始ということに気づいた。やれやれ。

私が登壇するのは以下の4つ。

  • Reading: Yashima Yugen (拙作の朗読)
  • “Terrain of the Heart: Landscapes that Influence Story”
    「心に残る地形―物語に影響した景観」
  • “Before and After Tolkien: Epic Fantasy”
    「トールキン以前と以後―エピック・ファンタジー」
  • “Intersection of Science Fiction and Technology in Japan”
    「日本におけるSFと技術の交差」

「日本におけるSFと技術の交差」はSFSのパネル ディスカッションであり、これが私としてのメイン・イベントのつもりだった。ところが、パネリストは自分の企画を提案する機会が与えられていない。提示されたトピックに対して参加するかどうかの返答ができるだけである。これはもう少しうまいやり方がありそうだ。事務局と掛け合い、関係者にお骨折りいただいて実現した。”Terrain”と”Tolkien”は私の関心と一致していたので悪くはない。まあ英語圏のTolkienファンにかなうはずもないが。

後で事務局からReading、つまり朗読の時間を取ったという通知が来た。拙作を朗読するのは少々時期尚早と考えていたのだが、結局することにした。”Final Anchors”の英訳は終えていたし、「天駆せよ法勝寺」第一章の英訳もかなり進んでいたからである。

開催前に英訳のほうは間に合ったので朗読の練習をした。何度か音読すると英訳の問題点に改めて気づいた。それだけでなく翻訳中に原文の問題点に気づくこともある。「天駆せよ法勝寺」は現在長編として拡張中である。英語と日本語を行き来しながら書くこのような「バイリンガル執筆」というスタイルには可能性を感じるので今後も試していくつもりだ。

その2「拙作の朗読」に続く。更新通知を希望する方はメルマガ購読をどうぞ

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https://YashimaYugen.com/events/international/cnz1/feed/ 0
文芸カフェ 第12回「仏教と今・仏教と未来」(2020-8-8) https://YashimaYugen.com/events/lit-art-cafe/lac12-202008/ https://YashimaYugen.com/events/lit-art-cafe/lac12-202008/#respond Tue, 21 Jul 2020 05:15:16 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1709 カレンダー アプリに予定を追加する場合は、以下をページとして開いてください。

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https://YashimaYugen.com/events/lit-art-cafe/lac12-202008/feed/ 0
文芸カフェ 第11回「癒しの文学、アート、音楽とは」(2020-7-18) https://YashimaYugen.com/events/lit-art-cafe/lac11-202007/ https://YashimaYugen.com/events/lit-art-cafe/lac11-202007/#respond Fri, 03 Jul 2020 09:44:48 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1636 続きを読む]]> 概要

文芸カフェは、いわゆる哲学カフェと似ていますが、文学・芸術・映画・海外ドラマなどに含まれるテーマについて語りあう、月に一度の集まりです。クリエイターと読者・視聴者の両方が参加し、それぞれの立場から対話します。

今回のお題

癒しとは何でしょうか。猫動画、温泉、アロマのような具体的なものから、ゆるし、カタルシス、愛など抽象的なものまでいろいろあります。

特に読む・書くという行為も癒しをもたらすことがあります。アート、音楽、ツイート、漫画、写真、動画で癒されることもあるでしょう。

コロナ ウイルスがなかったとしても、我々は日常のストレスからの癒しを求めてきました。今、どのような文学、アート、音楽などが、我々を癒してくれるでしょうか。作り手と受け手に癒しをもたらす創作をするにはどうすればよいでしょうか。双方の立場から一緒に考えてみましょう(読者、アート鑑賞者など受け手の方も歓迎です)。

今回は前回に続いてオンラインでの実施です。特に紹介したい作品がある人は現物(紙の本の場合)、あるいは画像や動画のリンクをご用意ください。

文芸カフェでこれまで扱ったテーマはこちら

参加資格

予備知識は不要で、どなたでも参加できます! 学生も歓迎。SFや科学知識に詳しくなくても発言者が説明するのでだいじょうぶです。必要なのは好奇心だけ

参加申し込みはこちらから

基本ルール

文芸カフェでは国際バカロレア資格の「知の理論」科目も参考にしています。 グループとして合意に達する必要はありません。

文芸カフェでは、以下のルールを採用します。

  1. 異なる意見を尊重する。自分の考えを主張するだけでなく、他の人の意見から気づきを得ることが重要です。
  2. 自分の考えを自分の言葉で説明する。他人の引用だけでなく、自分がどう考えたかを説明しましょう。
  3. 参加者全員が理解できる、分かりやすい言葉で説明する。専門的な概念を使いたいときは必ず説明しましょう。

今後の予定

ゆうげんメルマガでお知らせします。関心のある方はご登録をお願いします。

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https://YashimaYugen.com/events/lit-art-cafe/lac11-202007/feed/ 0
Sugoi Fushigi Show(YouTube)が開始 https://YashimaYugen.com/news/sfs-launch/ https://YashimaYugen.com/news/sfs-launch/#respond Sat, 20 Jun 2020 04:20:23 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1612 続きを読む]]> Sugoi Fushigi Show(YouTube)が開始しました。
https://sugoifushigi.com
日本とそのご近所のSFを英語で紹介するYouTubeチャンネルです。キーボードのCキーを押すことで日本語字幕を表示できます。

大澤博隆さん @hiroosa、宮本道人さん @dohjinia、橋本輝幸さん @biotit 、八島游舷でお送りしています。今後、さまざまな作品やイベントを紹介していきます。

英語でYouTubeチャンネル作りたい!という方は、アルクでの英会話訓練法のコラムも参考にしてみてください。

WorldConにも参加予定です。
感想、リクエストもお待ちしています

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https://YashimaYugen.com/news/sfs-launch/feed/ 0
アルクで英語学習コラムを始めました https://YashimaYugen.com/learning-english/ejo-column/ https://YashimaYugen.com/learning-english/ejo-column/#respond Thu, 11 Jun 2020 08:31:51 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1540 続きを読む]]> アルクEnglish Journal Onlineで英語学習コラムの連載を始めました。

テーマは「リプロダクションで英会話を鍛える」。リプロダクションはシャドウイングに似ていますがずっとやりごたえのある訓練法です。

なぜ小説家が英語を鍛えているのか?

私にとって理由の一つは「英語で小説を書くため」です。

だったら話す必要はないんじゃない?

いえいえ。作家や読み手やその他面白い人たちは世界中にいます。オンラインでそういう人たちと議論すると楽しいものです。

私は、DMM英会話を6年間ほぼ毎日25分間続けています。これまで世界約50か国、600人以上の講師と話してきました。私がここ3年くらいしているのは、これまで書いた、またはこれから書く自分の小説の筋を英語で説明する、ということです。英語で考えながらプロットを説明するうちに新しいアイデアがひらめくこともよくあります。

完璧な英語を話す必要はありません。重要なのは間違えても気にせずに話す練習

ご感想もお待ちしています

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文芸カフェ 第10回「個性的な文体の魅力」(2020-6-27) https://YashimaYugen.com/events/lit-art-cafe/lac10-202006/ https://YashimaYugen.com/events/lit-art-cafe/lac10-202006/#respond Tue, 02 Jun 2020 06:58:07 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1592 続きを読む]]> 概要

文芸カフェは、いわゆる哲学カフェと似ていますが、文学・芸術・映画・海外ドラマなどに含まれるテーマについて語りあう、月に一度の集まりです。クリエイターと読者・視聴者の両方が参加し、それぞれの立場から対話します。

今回のお題

三島由紀夫や村上春樹の小説のように、一行読めば誰が書いたか分かる文章があります。視点、言い回し、描写密度、語彙、比喩などに特徴があり、それが作品の魅力となっていることがあります。会話部分にその特徴が現れることもあります。またミステリー、ハードボイルド、SF、ラノベなどジャンルに特有の書き方があることもあります。

文体とは何でしょうか。個性的な文体を持つ作者や作品にはどのような魅力があるでしょうか。書き手はどのように個性的な文体を見つけていくのでしょうか。小説の映画化や漫画化での「文体」はどうなるのでしょうか。文体練習、パスティーシュ、共作などについても考えてみましょう。

今回は前回に続いてオンラインでの実施です。特に紹介したい作品がある人は現物(紙の本の場合)、あるいは画像や動画のリンクをご用意ください。

文芸カフェでこれまで扱ったテーマはこちら

参加資格

予備知識は不要で、どなたでも参加できます! 学生も歓迎。SFや科学知識に詳しくなくても発言者が説明するのでだいじょうぶです。必要なのは好奇心だけ

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基本ルール

文芸カフェでは国際バカロレア資格の「知の理論」科目も参考にしています。 グループとして合意に達する必要はありません。

文芸カフェでは、以下のルールを採用します。

  1. 異なる意見を尊重する。自分の考えを主張するだけでなく、他の人の意見から気づきを得ることが重要です。
  2. 自分の考えを自分の言葉で説明する。他人の引用だけでなく、自分がどう考えたかを説明しましょう。
  3. 参加者全員が理解できる、分かりやすい言葉で説明する。専門的な概念を使いたいときは必ず説明しましょう。

今後の予定

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佛パンク、仏教SFとは――「天駆せよ法勝寺」の背景・その2 https://YashimaYugen.com/works/essays/buddhpunk2/ https://YashimaYugen.com/works/essays/buddhpunk2/#respond Mon, 11 May 2020 08:28:09 +0000 https://YashimaYugen.com/?p=1518 続きを読む]]> 「その1」の続きです。

なぜ私は「天駆せよ法勝寺」という仏教SFを書いたのか。

まず、仏教の世界観が魅力的だからです。法華経の現代語訳を読むと、想像力の豊かさに圧倒されます。超越的な時間や空間、仏の功徳の描写はSFそのものです。宇宙的と言ってもいい。そう、お経はSFなのです。これは『西遊記』(また『封神演義』)などに代表される中国の小説の想像力に通じるものがあります。また仏教と重なる思想体系を持ち、特に密教に多大な影響を与えたヒンドゥー教の魅力もあるでしょう。ヒンドゥー教では、多彩で強大な力を持つ神々が宇宙的規模で活躍します。これもまたSF的想像力に似ています。

仏教は、人々の苦しみを和らげるという、いわば「現実への処方箋」という実際的側面を持っています。人間の苦しみは数千年前から変わっていません。仏教の考え方は現代の我々にも活かせるものが多々あります。現代の小説のテーマとしてまったく古さはありません。

ただ、仏教の魅力は、柔軟性を失ってしまえばその他の宗教と同様に時として危険でもあります。仏教は比較的寛容な宗教ではありますが、一部では(たとえば女性に対して)排他的な側面もあります。仏教の抱える問題について客観的に考えるのも、仏教SFならではの役割でしょう。

もう一つ、今の仏教が可能性として持っているものを想像の中で思考実験してみたいという考えがあります。たとえば、AI、インターネット、原子力などの技術の発展や価値観の変化に対して仏教がどのような考えをするのか。AIやロボットは悟りを開けるのか。新しい仏が出現したら、どのようなことが起きるのか。仏教的宇宙構造、中有、輪廻の仕組みをSF的に再構築したらどうなるのか、といったことです。

さらに仏教SFには、キリスト教およびポスト・キリスト教的思想に基づく小説(特にSF)に対する挑戦という側面もあります。SFでは英語圏作家の作品が影響力を持っていますが、良くも悪くもキリスト教の影響が強いようです。SFの面白さは、架空の技術だけでなく、架空の文化も扱えるということです。ファンタジーも架空の文化を扱いますが、SFでは文化発展の必然性に科学的知見が反映されていることがあります。私の立場が反キリスト教というわけではありません。しかし、キリスト教以外の視点を提示することは、英語圏の読者にとっては重要でしょう。

『新世紀エヴァンゲリオン』は多くの示唆に富む作品であり、「使徒」、天使、アダム・イブ・リリス、ロンギヌスの槍、死海文書など、キリスト教(あるいはその周辺)的要素を効果的にネタにしています。視聴者である日本人にとってのキリスト教の距離感からすると、このような扱いがちょうどいいのでしょう。ただ、この扱い方にはちょっとモヤモヤしたものを感じます。良くも悪くも「怪しげな効果」を出すための調味料として使われているだけです。もちろんこの作品で、キリスト教的救済などに正面から取り組んだからといって作品としての評価がさらに上がるわけではありません。視聴者はそんなことに関心はありません。キリスト教に限らず、娯楽作品で宗教観をまともに取り上げるのはリスクがあってもメリットはない――そういう見方にも一理あります。ただテレビや映画はともかく、小説という媒体では、仏教的宗教観をより深く、うまく扱えるようにも思うのです。

現在、私は、何人かの方たちと、英語で日本やアジアのSFを紹介するYouTubeチャンネルを立ち上げる準備を進めています。また今年度のWorldCon、CoNZealandにも参加予定です。このような機会を通じて、仏教SFの意義について世界の読者と対話を進められればと思います。

さて、佛パンクとは、狭義には佛理学による世界観で構築された架空世界の物語と定義します。佛理学とは、仏教と科学が融合した架空の学問です。佛パンクは、仏教SFのひとつの形であると言えます。

では、なぜ私は佛パンクを書いたのか。主な理由は、サイバーパンクやスチームパンクなどの固定化され使い古された世界観に飽きたからです。サイバー的インフラや蒸気機関による文明構築が可能であるならば、仏教的世界観による文明構築もまた可能なはずです。特に、仏教の欲望の超克という側面は、文明が今後どのように発展しうるかという問題に対して一つの興味深い回答を示しています。コロナウイルスは、人類が増えすぎたからこそ深刻な問題となりました。

また、仏という超人的存在、成仏という変化の過程、そして宇宙にあまねく存在するとされる仏性もSF的想像力を刺激します。これは現在執筆中の「天駆せよ法勝寺」の前日譚で、より詳細に示す予定です。

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